一. 吾輩はおっさんである、ドイツで職人をしている(有休は年間30日、消化率100%)

これまでの生き方の延長に、希望はあるのか

吾輩はおっさんである。

血圧も気になるし、体も重くなった。

どこから見ても、おっさんである。

日々は短調に過ぎていく。

日本からドイツに移住して、気づけばもう14年。

ドイツ語ペラペラ? いやいやドイツに来たのは30歳で、そこからの外国語習得の道は険しい。

それでも、仕事と生活の場面ではどうにかしてサバイブしてきた。

ドイツで整形外科靴職人として資格を取り、勤続年数は十数年。

もくもくとモノを作る仕事は性に合っている。

年に一度、日本へ一時帰国する時は3週間の休暇をとる。まさに休むために労働契約分はきっちり仕事をする。

息子が生まれ、生活は子ども中心にシフトして、

共働きの妻との家事&育児の役割分担にまつわる仁義なき戦いも穏やかになってきた。

(そう思っているのは自分だけではないことを願う)

このまま自分は、定年まで同じ会社で働くのだろうか?

いつかは日本に帰ろうと思っている。遅くとも老後は日本で暮らしたい。

ーーそんな現状維持のぬるま湯に浸かっていたおっさんに平手打ちをくらわすように、ヤツが我々の生活を襲ってきた。

次回「吾輩の働き方は、過去の遺物になるのか・・・?!」

新型コロナウイルス、ヨーロッパは急速に混乱の渦に飲み込まれ、そしてドイツでも感染拡大は止まらない。

2020年3月中旬、我々が暮らす街もロックダウン

息子の幼稚園、閉鎖!

妻の仕事、激減!!

自宅勤務、リモート作業では絶対に無理な吾輩の仕事、どうなる!? どうする!?!?

おすすめの本
妻ニャン
うちの夫っさんは、まさにこの世界観を地でいく生活を送っているニャ。

「残業をしない!」というのは

単純に「定時で帰る」という選択肢のほかに

定時までに終わらなかったらその日は長く働くけど、超過労働時間分は「手の空いている時に早く帰る」

とか、

超過労働時間をためておいて「半日、または1日休む」

など、残業時間の消化方法もフレキシブル。

残業手当として給与に上乗せしてもらうとすると、約半分は税金で持っていかれるからバカらしい。超過分は同じ時間で返してもらったほうが得だと考える人が多い。

「時は金なり」、時間という個人資産は非常に貴重だということニャ。
妻ニャン
ちなみに、吾輩が日本企業で働いていた時、「同僚に迷惑がかかるから休暇は取れないニャ〜」と言っていたら、

「それを考えるのは、経営者の仕事でしょ。平社員の仕事じゃない。」と。

すっかりドイツ的、というかジョブ型雇用の思考に染まっている夫っさんですニャ。

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